宝塚大劇花組公演を観てきた(芝居編)

大劇場に行ってきました。
3年ぶりの花組さん観劇。
3年前、まとぶんのサヨナラ公演。あれは震災のすぐ後のこと。
ロビーでは生徒さんたちが募金活動をしていて。
東京では桂さんがお披露目公演中で、震災当日は幕間休憩中に地震発生。
その日は当然公演は中止。その後は数日の休演を経てチャリティー公演となった…
そんなことをぼんやり思い出していました。


あの時とは花組さんもずいぶん人が入れ替わっていて…
もう3年なのか、まだ3年なのか。
3年という月日についても色々思いました。


そして今回は花組トップスター蘭寿とむさんのサヨナラ公演。
初めてトップスターとしての蘭とむを見る公演がサヨナラて。
今までどんだけ偏った観劇してたかってな(苦笑)。


芝居は生田先生大劇デビューの「ラスト・タイクーン」。
ショーは斉藤先生の「TAKARAZUKA夢眩」。


斉藤センセと妙に気が合う私はきっとショーについて色々書いちゃうと思うので(笑)
芝居編と分けます。





※ネタバレあります※





生田先生演出作品は初めて拝見しました。
いやー生田先生って浅越ゴエに似てるわー・・・ってそうじゃなくて(笑)
生田先生、大風呂敷広げたねー。たためてませんけど(汗)。
でもサヨナラ公演っぽい演出だったし、私はわりと楽しめたかなー。


蘭とむは男役の集大成としての姿を惜しげもなく舞台で披露していて。
そんな円熟味ダダ漏れな蘭とむと対峙するみりおくん。
悪役というか、主人公と敵対する役で、ええやんええやんと思いながら見てたら、


みりおくんソロ、
「映画を作りたいと少年は言った・・・♪」


なんだって(*・ω・)ン?

いや、歌詞は正確に覚えてないけど、とにかく少年を拾ったとかなんとか。
誰が少年だって?みりおが蘭とむを拾った?え?逆でしょ?・・・私の頭は一瞬パニック。


みりおくん、蘭とむより年上設定だったのか・・・(愕然)。


いやー、思い立って急きょ見に行ったもんだから前知識とか全くなくて
プログラムもあんまりちゃんとチェックできてなかったから
人物相関とか知らなかったんだってば。
プログラムあとで見たら、みりおくんが蘭とむに映画作りを教えたってちゃんと書いてあったわー。
そっかー、そうだったのねー。。


だいもん演じるDV男はこれまたよくわからんキャラで。
いや、DV男にふさわしい狂気と怖さはだいもんならではなんだろうけどさ。
そして歌はさすがに安心して聞けたけど。
あんな危険人物に労働組合の中心とか担わせちゃだめだってば。


そうそう、まさか宝塚歌劇において「労働組合」という単語を聞くとは思わなんだ。
でもあの組合、あかんで(笑)。
なんで喫緊の要求がモンロー@蘭とむの解雇なんだYO。意味わかんねぇ。
労働組合を立ち上げたDV男@だいもんはモンロー@蘭とむに私怨ありまくりで(キャサリン@蘭ちゃん絡みの)
みりおくん(雇用主側)と裏で取引しようとしてるし。
ほんで最後は結局モンローにみんなして寝返るとかもう・・・(苦笑)。
そんないらんことも考えつつ。


キャサリン@蘭ちゃんのキャラも実はよくわからんかった。
DV男@だいもんとの関係を断ち切れない、共依存な感じはよく出てたけど
そのくせモンロー@蘭とむに見せる小悪魔ちっくなキャラ・・・
キャサリンという人物がよくわからん。
でも蘭ちゃんは3年前より確実にうまくなっていたわ。


みつるは老け役するとナガさんにちょっと似てるのね。


組合が意味わかんねぇとか言いつつ、
それがあるから下級生の出番が増えるとも言えるわけで。
そういう意味では生田先生頑張ったんだなと。


あと、最近ベルばらばかりを見ている身としては
盆が回りまくっているだけですごくうれしいという(笑)。


「残されたものにはやるべきことがある」みたいな台詞があって
今日の観劇だったからかもしれないけど、なんか泣けた。