2年という時間

音月桂さんをはじめ、4名の雪組生が大劇場のご卒業を迎えられた。
音月さん、舞羽さん、花帆さん、詩風さん、おめでとうございます。


音月さんの入り出の様子をファンの方のブログ、ツイッター、ニュースなどで拝見して、
心があたたかくなると同時にさみしさを感じずにいられない。


いまだに思ってしまう。なんでこんなに早く行ってしまわれるのかと。
トップになって2年。短すぎる、と。


その一方で、2年という時間は、短いように思えて、
実はけっこう長いんじゃないかと思えることがある。


私が老人デイサービスセンターでパートを始めてから
2年半が過ぎた。


でも最近は出勤日数を少なくしているので(大学の関係で)
なかなかお会いできない利用者さんも多い。
(週1での利用の方とかは特に。)
だから、久しぶりに会ったら様子が変わっていたりすることも少なくない。


昨日も出勤だったんだけど、2年半という時間の長さを思い知らされた。


私が入ったばかりのころに利用を開始した方、
最初はしっかりされていたのに、
ここ最近は認知面での機能低下を感じずにいられない。
またある方は―この方も私が入職してすぐに利用を開始された―、
ここ数か月体調不良で「やっぱり年かしらね」と苦笑されていた。
また、他の方で、2年前に利用開始された男性も、
数日前にホスピスに入られたと聞いた。
デイサービスが好きで、痛くてもしんどくてもデイに来たくて、
最後のほうは痛み止めを服用し、苦痛に耐えながらも
ほかの方と気丈に話されていたのだとか。


それだけでなく、2年半の間に、多くの方を「見送って」きた。
利用中に急変した方はいらっしゃらないけど
多くの方が「亡くなられた」と利用終了になるのを見てきた。


2年で本当に色々なことがあったのも、またひとつの事実だ。


時間の感じ方は人それぞれだし、状況によっても感じ方は異なる。


だからこそ、咲さん@JINのセリフが身に染みるのだ。


「命の輝きは、どれだけ長く生きたのかではなく、どれだけ真剣に生きたのかだと。」


「時は止まらない」し「帰らない」けれど、
その瞬間を輝かせて生きるってことは、なんて素晴らしいことかと思う。


2年という時間を「短かった」と嘆くよりも、
出逢えた奇跡に感謝したいし、過ごした時間は幸せだったと笑っていたい。


こういったことを通じて、「今」を一生懸命生きていきたいと
改めて思ったのでした。