高齢者はいくつから?

高齢者を65歳以上とする定義を見直そうという動きがあるらしいですね。
そもそもなんで高齢者が65歳以上とされているかと言えば
国連の定義をそのまま持ってきているので、
多分あんまり深い意味はない。


たしかに、65歳という年齢で高齢者かそうでないかを区切るのは
無理があることもある。


でも、おそらく深い意味はなくても便宜上、区切っているのだと思う。
なんていうの。ちかさんの大好きな効率的ってやつ(笑)。


例えば、年金の受給年齢。


あなたは80歳、まだ元気ですねー。働けますよねー。ではしばらく年金なしで。
あなたは65歳、病気になって働けないんですね。じゃ、年金受給します。


なんてことを個別にやっていたらいつまでたっても仕事は終わらないよね。
だから、とにかく便宜上区切ってるっていうところがあると思う。


あとは、国連の基準に合わせたら、国際比較がしやすくなるってのもあるのかなぁ。
国によって高齢者の定義がバラバラだったら
高齢化率の比較なんかはちょっとめんどくさくなる気がする。
(まぁ国勢調査とかのデータを使えば年齢別人口はわかるが。)


では、とにかく見直しをして何歳からを高齢者にするのか知らないけど
この議論はおそらく、年金受給年齢の引き上げにつながってくると思う。
というか、まず間違いなく、引き上げられると思う。


そうなったときに、定年退職の年齢の見直しも一緒に行われないと
退職から年金をもらうまでの空白の期間がますます長くなり、
間を貯金で食いつないだり、パート(アルバイト)をしたりしなければならなくなる。


ただでさえ小さくなっていっているパイを皆で分け合っていて
「高齢者よりも若者を雇用するべきだ」なんて声もある中で
定年の引上げの議論が果たしてスムーズに進むのかな?
ちょっと、かなり心配…


元気な60歳代の活力を社会に生かそうということは、
いいことだと思うし、生かされればいいと思う。


ただ、高齢者の定義の見直しが、今後の政治的な動きにどう関わってくるのかは
慎重に行方を見守る必要があるんじゃないでしょうか。


あかん、まだまとまってねぇ。