「SAMOURAI(サムライ)を見てきた

今日は、宝塚歌劇団雪組シアター・ドラマシティ公演『SAMOURAI』を見てきました。
母と相方と3人で行きました。実は母も音月さん好きなんですねー。

以下、盛大にネタばれありです。
しかも、長文です。










OPはいきなり連獅子から。白が音月さん、赤が早霧さん、緒月さん。
お正月仕様ってことかしら。
音月さんの白獅子がシロ(ドラマ『南極大陸』の樺太犬)にみえて仕方なかった(笑)
歌舞伎メイクじゃないからね、きっと。


芝居の方は、まぁおもしろかったです、普通に。
前回が例のアレだったから、普通でもすごくよく見えてたりして・・・(汗)


でも脚本、演出が正直・・・うーん、、って感じです。
正名(音月)、渡会(早霧)の日本人組と、チプリアニ(香稜)たちフランス人組が
いつのまにそんなに意気投合したの?!とか
マリー(舞羽)はどの時点から正名を慕っていたの?とか
登場人物の心情の変化がやや見えにくかった・・・かな。


あと、やはり「皆殺しの谷」と言われるだけのことはあって(苦笑)。
まぁ人がたくさんお亡くなりになること。
今回は原作の時点で正名とマリー以外は皆死んでしまっていたから
舞台でもそうなるんだろうとは思っていたけど
その他の兵士や市民が死ぬ場面はそんなに必要か?!必要・・・かなぁ。うーん。わからん。
人がたくさん死ぬのはやっぱり後味悪いやね。


音月さんは薩摩藩出身の侍ということで、最初は薩摩弁でした。
薩摩弁の出来はよくわかりませんが、音月さんはやはり日本物が似合うなーと感じました。
本当に立ち回り好きなんだね。とっても生き生きとされてました。
今回は歌よりもがっつりお芝居な感じでしたが、
さすがは芝居達者な音月さん。安心して見ていられます。


早霧さんはコメディ担当(笑)。
渡会(早霧)「こりゃあチョピンって方の墓ですかい」
ルーランス(緒月)「渡会、そりゃショパン(CHOPIN)だよ」
大いに笑わせて頂きました。チョピンの時点で笑っていた観客の皆さん流石です。
ちなみに音月さんとがっつり友人なお芝居っていうのは今回が初?
まだ少し頼りないところもあるけど、2人の息も合っていて、ほっとしました。


舞羽さん、出番が少ないような。
でもツンデレなお嬢様がよく似合っていました。
日本人に反発して「帰れー!」って本を投げつけるとことかおもしろかったです。
芝居の感じが元娘役トップの白羽ゆりさんに少し似ているなと思いました。


緒月さん、坂本龍馬は正直イマイチだったかな・・・ま、出番少ないしね。
男役の中でも大柄な方の緒月さんでも、やはり中身は女性ですからね。
女性で坂本っていうのはかなりハードル高いと思います。
ルーランスの方はとってもよかったです。主役か!と思うくらい(笑)。
悪役専科かと思っていたら、芯の強い感じの芝居もいいですね。
組替えがつくづく残念ですが、宙組でも活躍してほしいです。


大湖さんは冷血な悪役がよく似合っていました。
美人の大湖さんが悪役やるとほんとに怖くて迫力もあってぞくっとします。


香稜さん、せっかくおいしい役どころなのに、脚本がなぁ・・・
歌はやはり安定しています。


娘役もうまいこと出番が作られていて、そこは谷先生GJ!です。
京都の星、歌姫さらさちゃんのソロが多くて嬉しかったぁ。
雪娘は個性派揃いでいいですね!ヒメがいなくてもじゅーぶん濃い(笑)。


今回はがっつり芝居をやりたい(って『歌劇』かなんかに書いてあったような)
との谷先生の意向?芝居がかなり多かった。
正直説明セリフだらけ(しかも少ない人数での場面)で眠くなりそうなところもまぁあるんだけど
やはり雪組は芝居がみんなうまい。
端っこまで細かく芝居をしていて、好感が持てます。


題材としては重いので、年末年始にはあまり向かないような気がせんでもないですが
新春!って感じのOPと、華やかなフィナーレで救われてる感じ。
あ、ケイミミのデュエットダンスよかったですー。
そうそうこれこれこういうのが見たかったの!!なんならもっと長くてもいいくらいよ!(笑)
舞羽さんが本当に幸せそうに音月さんを見るから、心がなごみました。


あ、ちなみに客席降りありましたよー!
いきなり緒月さんと音月さんが降りてこられてびっくりして手を振る暇もなく・・・(後悔)。
でも、そのあと降りてきた凛城さんとばっちりアイコンタクト―☆幸せ♪