後期高齢者医療制度に思う

悪法と評判?の制度。始まりました。


低所得者には負担を低くする方向で進めている」
小泉元首相談。


この場合の「低い」って一体、何を基準にして低いなんでしょう?
おそらく、他の被保険者の負担と比べて、ということなんでしょうが
年金だけで暮らしている高齢者の場合、たとえ「低い」負担といえど
かなり生活を圧迫するものだと思うわけです。


高いとか低いって言うのは、何らかの基準があって
そこから高いか低いかという話です。
安い高いやともっとわかりやすい。
例えば商品POPに「激安!!」と書いてあったとしても、
一体定価がいくらで、そこからどれくらい下がっているのか?
それがわからないと、お客の購買行動には結びつきにくいんです。


だから、「低所得者の負担は低くしますよ〜」
という文言はかなり怪しんでいいと思われます。



てか、高齢者を年齢で「前期」と「後期」に分けてしまうこと自体
無理があるんですよ。
これだけ寿命が延びて、高齢者(ここでは65歳以上とします)が増えたら
そりゃ〜高齢者は多種多様ですよ。
「若者」をひとくくりにできないのと同じですね。
「高齢者が低所得者というのは、もはや古い話」
というのも、当たっているところもあるけれど
そうじゃない人も大勢いるわけです。


ついでに言うなら、「高齢者」というくくりにさえも
年齢で区分するのは無理があるかもしれない。
年齢に関わらず、健康度、経済状況その他は人によって様々ですから。


今日においてはこれだけライフスタイルが多様化してしまったわけですから
物事を考える(制度政策をつくることも含めて)に当たっての
発想そのものを変えなければいけない時期にきているような気がするわけです。


追記:
ま、制度の場合は便宜上高齢者を年齢で切るしかないんでしょうけどね。
この辺は、自分の問題関心でもあるわけだが、まだまとまっていない…