月組大劇『ベルサイユのばら』を観てきた

演目は、『ベルサイユのばら オスカルとアンドレ編』です。


実は、私の人生初宝塚は2006年の雪組公演『ベルサイユのばら オスカル編』でした。
そんなわけで、今回はなんか初心に帰ったような感じ。


思い立って行ったのでチケットはなく、ヅカ人生初、当日券並びをしました。
何時に並んだかは内緒ですが、家を出たのは朝の6時半です。
日勤より全然早い。
でも、ついたときにはすでに30人くらい並んでいました!
恐るべしベルばら…
でも無事座席券をゲットできました。2階席でした。


で、感想ですが、その前に。
※ネタバレかどうかは考えずに書きますので、
ちょっとでも内容を知るのが嫌な方は回れ右してくださいね。
※そして私は宝塚版のベルばらはそんなに好きではありません。でも宝塚を愛しています。
そんなスタンスで書いています(やや毒舌風味)のでご了承ください。


今回の公演は役替わりが色々あって、
今日はオスカルが明日海りおさん(みりお)、アンドレ龍真咲さん(まさお)。
というかみりオスカルの初日だったんですね。
開演前にトイレでみりおファンの方の会話を聞いて初めて気が付きました(笑)。


まさおもみりおも、見目麗しく、まさしく3次元少女マンガというか、
アニメのフィギュアが歩いてるみたい!でした。
あと、これまで二人ニコイチで使われることが多かったからか
芝居の感じがよく似てる。
この二人なら「私とアンドレはふたご座のカストルポルックス」というセリフも納得です。
てかほんまにこれだけのために「準トップ」とかいうわけわからん制度作ったんやろな…。


で、ベルばらはどこまで行ってもベルばら。
植田先生…植爺はどこまで行っても植爺。


初めてベルばらを見たときとそんなに感想が変わらないってある意味すごいと思う。
でも、初見の時とは違って、宝塚がどういうもので、植爺がどんなものか(笑)
ある程度わかっているので、寛容には観れますよ。
楽しみ方も知っているしね。


革命のシーンはほんまに申し訳ないけど笑ってしまう。
あの振り付けが好かんのだ、本当に。
しかもあのダンスのどさくさでオスカルが死ぬのも納得いかん。
音楽はえらい軽快やのにオスカルは銃で撃たれるって…
しかも1発目オスカルが撃たれたときにリフトされる意味もわからん。
とかいうことを、初見の時も全く同じこと思ったんですけど
今は、革命のシーンは宝塚の伝統の型だと思って受け入れております。


そして、植爺は嫌でも何かを飛ばさないと気が済まないらしい。
前回はコムがペガサスに乗ってた。しかもクレーン丸見え。もうポカーンですよ。
で、今回は馬車(馬付き)が飛びました。
新聞にも写真が出ましたので、ご存知の方もおられるかと。
で、今回はクレーンが見えないように舞台を暗転にして
ドライアイス(か、スモーク?)も焚いて、そこはGJ!
馬車がセンターに来て、上方に動き、さらに左右にも!
…ごめん、盛大に笑った。
しかもその時1階席から拍手起きるんやもん。
さらに笑った。ごめん、ほんま。


あと、宝塚というものを知ったからこその感想としては…
この作品、娘1(トップ娘役)をないがしろにしすぎじゃね?
ロザリーって、だって結婚後やもん、出てくるの。
しかも唐突に出てくるから、原作知らない人は「あんた誰?」状態やろうし。
プログラムには「かつてジャルジェ家でオスカルの世話をしていた」っていう説明のみ。
これやとロザリーにとってどれだけオスカルが憧れかとか命の恩人とか
全くわからんし。
サイトーといい植爺といい、ヅカの演出家は観客の脳内補完能力をあてにしすぎダロ。
出番も少なくて、「よう!ちゃぴ(愛希れいか=娘1)久しぶり〜」状態…
ちゃぴ…気の毒に。私はちゃぴの芝居の感じがわりと好きだし、残念。
ダンスも上手だし、(スカート捌きも上手になってた)大事にしてやれよ…と。


ほんで、役替わりっていうのは生徒さんにとっては本当に大変なんだなということが
よくわかりました。
初見の私にもわかってしまうミスがちらほら。
みりおの声も最後のほうはかすれ気味…
生徒さん大事にしてやれよ、劇団。


植爺ベルばらのオスカルは女々しくて好かんけど
(アニメや漫画のイメージだともっと凛々しいような…私だけか?もっかい原作読み直そう)
「結婚式だ!」っていうみりおがあまりにうれしそうで、しかも女子声で(笑)
まさおのことが好きなのはよーくわかったわ(役名で書かないと誤解を生みます)。


あと、ヅカ版のベルばらで一番かっこいいのはオスカルでもアンドレでもなく
アランだと私は思う。
そんな印象もやっぱり変わりませんでした。
初見の時もアラン@水夏希のかっこよさにほれぼれしたさ。
マギー(星条海斗)のアランは、これぞアラン!だったなー。
隊長殴って降格処分になったって聞いても、マギーなら納得だわ(だから役名でry
声が大きいから怖いけど(笑)。でもマギー好きだな。


とまぁ脚本と演出にはいろいろいろいろ言いたいけど(ここで思いっきり言ってるけど)
生徒さん達はみんな好きだ。
そんな宝塚を愛してやまない。ということで、今年もまったり観劇しまっせ!