『西の魔女が死んだ』

西の魔女が死んだ (新潮文庫)

西の魔女が死んだ (新潮文庫)


ずっと読みたかったけど、なんとなく読んでいなかった本。
映画化に際して、平積みが増えたのでこの機会にと買ってみた。


帯に、「ラスト3ページ、涙が止まらない」
とあったから、どんなオチが待っているのかと
こわごわ読み進めていたが、
実に普通の終わり方だった。


というか、このストーリーはそういうストーリーのはずなのだ。
まったりした空気が流れているからいい、そういう本。
正直、あの帯のフレーズはいらないと思ってしまった。


そんな販売戦略をのぞけば、いい本だと思う。
骨太な小説を求めている人には勧めないが、
ちょっと遅れたお盆休み、心身共に休養したいなんて
疲れた現代人(笑)を癒すには十分。